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国際数学オリンピック

 国際数学オリンピック(IMO : International Mathematical Olympiad)は, 高校生以下の少年少女が互いに数学で競い合う大会です. 毎年7月に行われます.

 試験は2日間行われます.1日に3問ずつ,合計6問が出題されます. 時間は午前9時から午後1時半までの4時間半で, 問題は各問7点,合計で42点満点です.試験中は,電卓の使用や,選手たちの会話は禁じられています.

 そして,試験終了後,2~3日かかる採点作業の合間に,各国の選手は互いに交流をします.

 成績優秀者のうちの半分がメダルをもらいます.金メダル,銀メダル,銅メダルの比率は1:2:3です.

日本数学オリンピック

 国際数学オリンピックの代表選手は,各国で最大6名です. 日本数学オリンピック(JMO : Japan Mathematical Olympiad)は,その6名を選ぶための大会です. 数学オリンピック財団が運営しています.参加できるのは高校生以下です.

 前提とする知識は高校生程度です.線形代数と微積分は範囲外です. しかし,整数問題,組み合せ的なものなど,日本の学校で学習する内容と多少異なるものも出題されます.

 毎年1月に行われる予選に通過した者をAランク者,予選受験者の上位50%をBランク者と定めています. また,Aランク者のうち,2月の本選で残った20名をAAランク者と定めます. さらに,AAランク者は代表選手候補として3月に1週間の合宿が行われます. そこでのテストの結果等に基づいて,代表選手6名が選ばれます.

 なお,Aランク者,Bランク者には大学の特別選抜入学試験制度等への特典があります.

日本ジュニア数学オリンピック

 日本ジュニア数学オリンピック(JJMO : Japan Junior Mathematical Olympiad)は, 数学オリンピック財団が運営する,中学生以下を対象とする大会です.

 前提とする知識は,世界の数学先進国の中学校程度です. 数の問題,図形の問題,ゲーム,組み合せ的問題など, 日本の学校で学習する内容と多少異なる新しい問題も題材となります.

 成績優秀者には,日本数学オリンピック本選の受験資格が与えられます.

リンク

数学オリンピック財団

 日本における世界数学オリンピックへの代表選手の派遣,日本数学オリンピックの開催,日本ジュニア数学オリンピックの開催などを行う財団法人.

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