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フィールズ賞とは

 数学者に与えられる権威ある賞にフィールズ賞がある. 4年ごとに開かれる国際数学者会議の席で受賞者が発表され,表彰される.

 カナダのJ・C・フィールズが提案し,1932年のチューリヒで開催された国際数学者会議で制定され,1936年から始められた. 第1回はオスロにおける会議でアールフォルスとダグラスが受賞した. その後,第二次世界大戦によってフィールズ賞の授与は1950年まで行われなかった.

 厳密に規定されているわけではないが,受賞は40歳未満の数学者4人までに限られて与えられるのが慣例になっている.

 王立カナダ造幣局で鋳造される受賞のメダルにはアルキメデスの肖像画が刻まれている.

 今までの受賞者の合計を国籍別で見るとアメリカとフランスが多いという傾向がある. 日本では小平邦彦(調和積分論の研究, 1954), 広中平祐(代数多様体における特異点の解消, 1970), 森 重文(三次元代数多様体の極小モデルの存在証明, 1990)の3氏が受賞している.

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